こんにちは、world is aozoraです。
皆さん、小説を読んでいるとき、『K』という名前の登場人物に出会ったことはありませんか?
イニシャルだけの登場人物なんて珍しい、と思うかもしれません。しかし、実は複数の作品で「K」という名前の登場人物が登場しています。
不思議なことに、名前が全員『K』なんです。
AでもBでもCでもなく、『K』なんです。
本日はそんな『K』たちが出てくる作品を、一挙にご紹介します。
※ 見つけ次第、随時追加予定です
『こころ』| 夏目漱石
1つ目は言わずとしれた名作、夏目漱石の『こころ』です。
主人公には『先生』と呼んで尊敬している人がいるのですが、その先生の友人が『K』という名前でした。
こう書くと『K』がモブキャラのように見えてしまいますが、そんなことはありません。
先生には、決して人には打ち明けない大きな闇を心のうちに抱えているのですが、これに最も深く関わってくるのが、友人『K』なのです。
先生と『K』の間に、一体何があったのか?
気になる方は、ぜひご一読を。
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『Kの昇天――或はKの溺死』| 梶井基次郎
題名からすでにお察しのとおり、『K』君の溺死に関するお話です。
月夜に一人で海岸へ出て、そのまま溺れ死んでしまった『K』君。
訃報を受け取った友人は「K君はとうとう月世界へ行った」と直感したそうです。
果たしてその理由とは。
幻想的な雰囲気が魅力的な小説です。10分程度で読める分量なので、ぜひ一度読んでみてください。
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『城』| フランツ・カフカ
続いてはフランツ・カフカの『城』。
サブキャラではなく、主人公の名前が『K』という、少し変わった作品です。
測量師として城に雇われたKは、城のある雪の降る村にやってきます。しかしKはなかなか仕事を始めることができません。それどころか、雇い主に会うため、城に入ることすら許されないのです。
村人からも理解されず、孤独と絶望の中で苦しむK。
彼は一体どうなってしまうのか —— ?
Kを待ち受ける事態がずっと予想できなくて、目が離せなくなる作品でした。
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『審判』| フランツ・カフカ
こちらもフランツ・カフカの作品。主人公はヨーゼフ・Kという人です。
ある朝、Kの自宅に見知らぬ男二人がやってきて「Kは逮捕されている」と告げます。しかし、Kには全く身に覚えがありません。
しかも男たちに尋ねてみても、「なんの罪でKが逮捕されたのかは分からない」の一点張り。
それからも罪状がわからないまま、Kの裁判が進んでいきます。
初めは「罪状もないのに逮捕なんて、馬鹿馬鹿しい」と思っていたKでしたが、裁判が進むにつれて次第に不安になってきて・・・・・・。
こちらもラストまで目が離せない一作です。ぜひ読んでみてください。
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【番外編】猫町 | 萩原 朔太郎
こちらは少し変わり種なので、番外編ということにして紹介します。
『猫町』は、主人公がひょんなことから、猫だけが住んでいる町に迷い込んでしまうお話。
ポップなファンタジーかと思いきや、そうでもないという、不思議な雰囲気のお話です。
この小説、Kという名前の登場人物はいません。
では一体何がKかというと・・・・・・温泉です。
主人公が滞在しているのが、
北越地方のKという温泉
なのです。
まさか人名だけではなく、温泉名にまでなるとは。
Kの汎用性、恐るべし。
まとめ
本記事では、『K』という登場人物が出てくる作品をまとめてみました。
少しでも皆さんの興味を引く小説があれば幸いです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。