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『山椒魚』北大路魯山人 — あらすじと感想 | 青空文庫のオススメ作品紹介

ひとつ変ったたべものの話をしよう。

 

こんにちは、world is aozoraです。

 

突然ですがみなさん、山椒魚って見たことありますか?

そうちょっと不気味な感じの、いかにも水底の主って顔をした、あの魚です。

 

私は昔、水族館で1, 2回ほど、山椒魚を見かけたことがあります。

この記事の読者様の中でも、「見た目ぐらいは知っている」という方が多いんじゃないかと思います。

 

しかし、流石のみなさんの中にも、「山椒魚を食べたことがある」という方はいないのではないでしょうか?

 

本日紹介するのは、世にも珍しい「山椒魚」の食レポを記したエッセイです。

 

作品URLはこちら↓(青空文庫のページに飛びます)

www.aozora.gr.jp

 

 

作品の基本情報

タイトル山椒魚

作者北大路魯山人Wikipedia

読了目安時間:5分〜10分

 

あらすじ

生前は美食家・料理人として名高かった、筆者の北大路魯山人

彼がもし「一風変わった食材の中で、何が美味しいか?」と問われれば、山椒魚だと答えるのだという。

これは珍味・山椒魚の味と料理法が、丁寧に解説された一作。

山椒魚』はこんな人におすすめ!

今後食べる機会のなさそうな魚の食レポが気になる人

山椒魚は、絶滅危惧種にも指定されている貴重なお魚です。

きっと今までもこれからも、私に山椒魚を食べる機会が巡ってくることはないと思います。

しかしこの作品を通して、山椒魚の味や食感を想像で楽しむことができました!

 

珍味に興味のわいた方はぜひ、ご一読ください。

 

感想

筆者がプロの料理人ということもあり、山椒魚を食べた感想だけでなく、実際に調理するときの工程や注意点まで、丁寧に解説されていてとても興味深かったです。

 

個人的には、山椒魚をさばいたときの香りに関する記述が印象的でした。

なんと、さばいた途端、家全体に広がるほどの強い山椒の香りがしたらしいですよ!

 

山椒魚という名前の由来も、この芳香にあるそうです(wikipedia)。

この作品を読んで、初めて知った事実でした。

まとめ

本記事では、北大路魯山人の『山椒魚』のあらすじと感想を書かせていただきました。

この記事を通して、少しでも彼の作品に興味を持ってくれる人がいらっしゃれば幸いです。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

 


改めまして、作品URLはこちら↓(青空文庫のページに飛びます)

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おまけ:『山椒魚』が好きな人にオススメの作品!

このコーナーでは、world is aozoraの独断と偏見で、『山椒魚』が好きな人が気に入りそうな作品を推薦します。

次に読む本に困っているそこのあなた!
騙されたと思って読んでみてください。

 

オススメ1:蝦蟇を食べた話 | 北大路魯山人

山椒魚に引き続き、北大路魯山人による食レポエッセイのご紹介です。

蝦蟇ってなんて読むんだろうと思いましたが、作品ページを開くとルビが振ってありました。

ひきがえる」と読むらしいです。

ひきがえるを食べたことがない人にオススメしたい一作です。

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オススメ2:山椒魚 | 岡本綺堂

続いてのおすすめは、またしても『山椒魚』です。

作品タイトルが全く同じですが、異なる作者の作品となっております。ジャンルも、エッセイではなくミステリー小説です。

主人公が訪れた宿で、女性客3人が宿泊している部屋に山椒魚を忍び込むという騒ぎが起こります。

結局、山椒魚を持ち込んだのは別の部屋に泊まっている女性客の友人で、ただのドッキリだったのですが、事態はそこで急展開を見せます。

なんとその夜、女性客のうち2人が変死するという事件が起こるのです。

果たして事件の真相は —— ?

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